スタッフBLOG
暑くてたくさん汗をかいたら、体から出た水分を補充しておかないと、体の中の冷却水不足が起こります。 これが、のぼせや熱中症の原因になります。
熱中症は、
体に中庸(バランスの良い状態)よりも熱がたくさんこもっているので、熱を取り除きながら水を補給してください。 この水は体に必要な水で、水を飲んでも増えません。 トマトやナス、ゴーヤなどの夏野菜を多めに食べてください。 特にトマトは熱を取るとともに体に必要な水分を作るので、おすすめです。
のぼせは、
中庸よりも冷却水が少ないことから熱さを感じているだけで、本当は体に熱がこもっていません。 体を冷やすのではなく、冷却水を増やす山芋、オクラ、豚肉、豆腐などを食べてください。
前者の暑がりタイプの方は、
のどが渇いたときに水分を一気に飲んでも構いません。
後者ののぼせタイプの方は、
のどが渇いても一度にたくさん飲まない方がいいでしょう。 もし必要以上の冷たい飲み物を飲むと、胃腸が冷えてしまいます。 自然界の動物が寒いと冬眠するように、消化吸収システムは寒いと動かなくなります。
そうなると、食べたものから体を動かす気を作ることができず、内臓も動かず疲れやすくなります。
そんなとき、元気を付けようと焼き肉など消化が悪いものを食べると、下痢をしたり体調を崩して体力が落ちて夏バテしてしまいます。
体の熱さをのどの渇きと飲む量でチェックして、胃腸を健やかにして元気に夏を乗り切ってください。
(産経 「薬膳のススメ」池田のりこ氏より)