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新耐震、旧耐震という言葉をよく見かけます。
ところが不動産広告や物件情報をみてもどこにも出てきません。
この言葉、難解な法律を分かりやすく区別するために使われる言葉です。
きちんとした表現が必要な書類には乗せられないのですね。
新耐震と旧耐震の境目
新耐震基準と旧耐震基準を分けるには、分かれ目が大切です。
新耐震・旧耐震基準の分かれ目は1981年5月31日です。
この日までに確認申請がされた建物を旧耐震基準、
この日以降はすべて新耐震基準となります。
確認申請の日というのがポイントで、実際に建ったのはこれより後になってしまいます。
中古物件広告の多くには建築年月日が記載されていますが、
建築年月日からは新・旧耐震基準のどちらに適合しているのか調べられません。
確認申請日を調べるには、市町村の建築指導課に行き調べる必要がありなかなか難しい所です。
新耐震と旧耐震の強度の違い
新耐震と旧耐震を比べると、新耐震基準が地震に対して強い建物です。
新耐震基準では、一般的に震度6強~7程度の地震に対して倒壊しないことを規定しています。
一方、旧耐震基準は震度5程度で即座に倒壊しないことを規定して基準が作られました。
震度5は、2016年に発生した熊本地震に限らず1年のうち全国各地で複数回発生しています。
自分の住んでいる家が、震度5に合う確率は高くありませんが不安を覚えることは確かです。
次回は、新耐震、旧耐震にかかわる制度についてです。