スタッフBLOG

振動台実験

2020年03月11日(水) 15:34

今日は、東北地震から丁度9年目目になる日です。

多くの犠牲者が出ました。

地震での被害より、津波による犠牲が多く出ましたが

私たち、住宅にかかわる者として、

それでも、地震の震動に対して強い家づくりを考え

より安全で、住みよい家づくりを目指して

日研鑚を積んでいかなければとの思いを強くしています。

今取り組んでいるのは、兵庫県三木市にあるE-ディフェンスでの震動破壊実験の

シュミレーションを、パソコン画面で行うことです。

例えば、下図のモデル化した建物を揺らすのですが

建物下の網の目状のものが振動台で、過去の地震の震動波で振動を与えて

強さを検討します。

図の右下の波形が、神戸・淡路地震の地震波です。

ちなみに、オレンジ色部分は壁が壊れている状態で

       黄色の部分は少しダメージを受けている状態です。

振動台実験
実験モデル01

このモデルを時刻歴応答解析(建物をモデル化し、時々刻々と変化する

地震の揺れを与えることで建物がどのように揺れるのかを計算します)

で検証を行い安全性を高めていきます。

このシュミレーションでは、重い屋根(左側建物-瓦等)では倒壊しましたが、

軽い屋根(右側-瓦棒・スレート等)では倒壊はしませんでした。

目で見えるので、検討もしやすく、納得もできます。

省エネ、ゼロエネルギーなどより一層納得できる建物を

提供できるよう取り組んでいきます。

目次

1. 間取りの確認は大切! 動線はイメージしておきたい

2. 快適な暮らしをかなえる間取りを知っておきたかった!の声も多数

3. 間取りの優先順位は低い! 重視すべき点はほかにもある

4. 住宅購入のためにはいろいろな点と向き合うことが大事!

住宅は高い買い物だけに、購入に二の足を踏む人が少なくないでしょう。

また、住宅購入に際しては、長く住むことを考えておく必要もあるでしょう。

快適な暮らしを実現するためには、間取り選びのコツを知ることが大切かも

しれません。

ここでは、住宅の「間取り選び」で失敗しないために、住宅を購入したみなさん

から経験者だからこそわかる貴重なお話をうかがいました。

【質問】

住宅購入経験者にお聞きします。

住宅購入前に、 「間取り選び」で知っておきたかったことはありますか?

【回答数】

ある:67

ない:33

間取りの確認は大切!

動線はイメージしておきたい アンケートの結果「ある」と答えた人が約7割

いることがわかりました。

実際に暮らし始めて動線の不自由さを感じている方や、 将来の間取り変更

が可能であるか、収納力を確認すればよかった、 などの声が寄せられています。

【動線】

・部屋の広さ、間取り、内装などは誰しも気になりますが、 実際に住み始めた時

 の「家族の動線」がけっこう重要です。

 実際の生活をイメージすれば、間取りの考え方も変わると思います。

                            (50代/男性/正社員)

・子どもが反抗期になり親を避けるようになってきました。

 リビングに家族が集まる動線を活用した間取りの事を知っていたら、

 もう少し子どもとコミュニケーションがとれたのではないかと思っています。

                             (40代/男性/正社員)

・母と同居しており、リビングをはさんでお互いの部屋があります。

 起床時間が違うと、リビングに隣接したキッチンで料理をして リビングで

 食べることで、起こしてしまわないか気になってしまいます。 玄関から廊下を通って

 奥にリビングとキッチンがあるタイプであれば、 そのようなことはなかったのにと思い 

 ます。            

                             (40代/女性/個人事業主)

・生活動線をもう少し考えればよかった。カッコよさを優先してしまった。

                              (40代/女性/個人事業主)

・理想よりも、家族の動線のスムーズさなどをシミュレーションしておけば よかったで 

 す。

                             (40代/女性/専業主婦(主夫))

・家事動線を考慮しておらず、購入後、実際に入居を始めてから家事が やりにくいた

 め。

                              (30代/女性/正社員)

・注文住宅の場合は設計や模型でしか仕上がりを想像することしかできない。

 希望した箇所は自分の思い通りに出来上がったが、細かく注意しなかった 部分で

  気に入らない点があった。 来客がリビングに入るときに、キッチンが見えてしまうこ

  と  に気がついて いなかったために後悔した。

  図面上は書いてあるが想像が足りなかった。

                             (40代/女性/公務員)

【間取り変更が可能か】

・間取りを決めるときに確認したのは、

 “将来間取りを変更することができるかどうか”

 でした。

 その時は和室6畳をリビングルームに並べたのですが、

  “和室の床を変えてリビングルームを広くできるかどうか”

 について確認をしました。

                            (50代/男性/正社員)

・子どもが成長することも考えて、間取りを変更できるような 物件も知りたかった。

                           (20代/男性/正社員)

・「間取り選び」で知っておきたかったことは、 間取りが変更できるかどうかです。

                           (40代/女性/個人事業主)

【収納】

・各部屋に収納がどれだけあるか知っておきたかった。

  部屋に収納家具を置くとその分狭くなるので、 作り付けの収納ができれば

  欲しかったからです。

                           (50代/女性/無職)

・荷物が多いため、収納できる部屋数がいくつあるかどうか知りたかった。

 1部屋が広いかどうかも気になる点でした。

                           (40代/男性/個人事業主)

・間取りでつい洋間主体で考えてしまいましたが、 ウォークインクローゼット

 ならともかく、普通のクローゼットの場合と 和室の押し入れではやはり荷物の

 収納力が違い、後々和室にすれば 良かったと後悔しました。

                          (50代/女性/正社員)

・グルニエと小屋裏収納のメリットとデメリットをもっとよく 検討しておけばよかった

 です。

                         (40代/男性/正社員)

実際に住み始めてから

「使い勝手が悪い!」

とならないためにも、 スムーズな動線がかなう間取りにすることは大切であることがうかがえます。

また、ライフスタイルの変化に応じて間取りも変化させていくことが可能か どうかも事前に確認しておきたいところです。

荷物が多い方や、すっきりとした住まいがお好みの方は収納力や作り付け収納 の有

無もしっかり検討したほうが良さそうですね。

次回は、「 快適な暮らしをかなえる間取りを知っておきたかった!の声も多数」

をお送りします。

屋根裏収納の魅力をご紹介

2020年03月05日(木) 15:48

屋根裏収納の魅力をご紹介

せっかくなら少しでも広く取り入れてみたいと思いませんか?

実は、一口に屋根裏収納と言っても、

用途やお家の構造によって実現方法が異なります。

今回は、かしこく屋根裏収納をプランニングするために

抑えておきたい屋根との関係や、

タイプ別の屋根裏収納の特徴を確認していきます。

屋根裏の余剰空間を活かしてつくるのが屋根裏部屋です。

通常、勾配屋根の頂点の下部分が、スペースを確保しやすい場所になります。

ただし法律上、

床面積に含まれず容積率として計算されない「小屋裏物置」として扱うには、

1.4m(※)までの天井高に抑える必要があります。

収納力や移動のしやすさのために、高さをなるべく広く確保するには、

切妻屋根や片流れ屋根を採用するのが有利です。

また、屋根をかける方向や屋根勾配によって、

取れるスペースが大きく変わるので屋根の仕様をよく確認しましょう。

※編集注:一番高いところが1.4m以下、

床面積は該当階の1/2未満等の基準を超えると、

居室とされ、階としてみなされます

(1階建てなら2階建て、2階建てなら3階建てという扱いになります

  3階建ては、用途地域外でも確認申請・構造計算が必要となります)。

次回は、はしごタイプの屋根裏部屋についてお送りします。