スタッフBLOG

木造住宅の安全確保マニュアル

2024年08月28日(水) 13:37

国交省が「木造住宅の安全確保マニュアル」公開

耐震化に向けた支援制度については、国交省・地方自治体による補助制度や融資制度、税制の特例措置を紹介。住宅全体の耐震化が難しい場合の対策としては、▽段階的な耐震改修▽部分的な耐震改修▽耐震シェルター・耐震ベッドの設置▽転倒の危険がある家具の固定▽寝室を2階に設けるなどの工夫―などを勧めている。他に各自治体が作成した防災・減災対策の資料(特設ページ、動画、各種ツールなど)へのリンクを掲載している。

国土交通省は8月23日、木造住宅の居住者を地震リスクから守るための方策をまとめた「木造住宅の安全確保方策マニュアル」を公開した。木造住宅の耐震化とその支援制度、住宅の倒壊から命を守るためのさまざまな方法、日常的な備えや対策について示している。

震災時に木造住宅の居住者の命を守るためには、原則として住宅の耐震化を行うことが望まれるが、高齢化や資力不足などの理由により、本格的な耐震改修が実施できない場合も想定される。そこで同省は、木造住宅耐震改修について幅広く検討するための有識者検討会を設置。住民をはじめ、地方公共団体の建築・住宅部局担当者や防災担当者、建築事業者などが住宅の耐震化を行う際に役立つ同マニュアルを作成した。

予算に応じた方策も解説

マニュアルでは、耐震化の基本的な考え方として、①住宅の耐震化の必要性を所有者自身が理解する、②住宅の耐震診断を行い、耐震性や危険性の有無を確認する、③耐震診断の結果に応じて耐震改修を行い、 住宅の耐震性を確保する、④やむを得ない事情により耐震改修が行えない場合は暫定的・緊急的な方策を講じる、⑤日頃から災害時への備えを行う―ことを提案。地方自治体による先行事例などを掲載し、住宅所有者の予算に応じた具体的方策を案内している。

ローン借り換えも金利優遇

2024年08月27日(火) 10:24

フラット35の省エネ住宅―国交省

国土交通省は、住宅金融支援機構が提供する固定金利型住宅ローン「フラット35」について、金利優遇措置の対象を拡大する方向で検討している。省エネや耐震性に優れた住宅を取得した人の金利を引き下げる措置は現在、新規契約のみが対象だが、変動金利型ローンからの借り換えも新たに加える。2024年度内にも実施する。

現在は住宅ローン契約者の8割が変動型を選択している。ただ、日銀の追加利上げにより、今後は返済額が増える懸念からフラット35への借り換えが進む可能性がある。

借り換えをする場合でも金利を優遇することで、これから家を建てる人や中古住宅を購入する人に、質の高い住宅を選んでもらうのが狙い。高品質な住宅の需要が増えれば、住宅会社などが省エネ性能などを重視した物件の供給を増やすことも期待できるという。

フラット35の中には、省エネや耐震性、バリアフリーなどの基準を満たす住宅について、新規契約時の金利を一定期間優遇する「フラット35S」がある。太陽光発電などを活用してエネルギー消費量を実質ゼロにする「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」であれば契約から5年間は0.75%引き下げている。 ただ、変動型からフラット35に借り換えた人は対象外となっている。今後は、基準を満たす住宅であれば借り換えでも新規契約と同等に優遇する方針で、引き下げ分の原資の一部として、国費の投入も検討している。

コンセントの配置

2024年08月07日(水) 17:23

間取りが決まったらコンセントの配置へ

注文住宅の打ち合わせでは、間取りが決まると、コンセント・スイッチを決める流れになります(場合によっては照明も同時に決めます)。

コンセント・スイッチの高さを確認

コンセント・スイッチで意外と忘れがちなのが設置する高さです。特に何も指定しなければハウスメーカーや工務店の標準の標準の高さで設置されますが、もちろん自由に変更することができます。コンセント・スイッチの高さを確認した上で、必要であれば高さを変更しましょう。

私たちが建てたハウスメーカーの場合、コンセントは床から300mm、スイッチは1200mmが標準です(高さの基準は床からスイッチの上面まで)。

私たちの場合は、コンセントを床から180mmに変更。壁付けコンセントは、床付近で使用する機器(空気清浄機、ロボット掃除機、サーキュレーター、フロア照明など)で利用することが多い多いため、床に近い方が使いやすい上に、意匠的にもすっきりして見えます。

細かいことですが、誤って子どもがペンなどでコンセント接点を触ってしまわないようシャッター付きのコンセントもあります(Panasonicでは「扉付コンセント」と呼びます)。小さなお子さんがいる場合は検討の価値ありです。

コンセントを標準仕様の床から300mmを180mmに変更しました。

コンセントを標準仕様の床から300mmを180mmに変更しました。

また、床ではありませんが、カップボードやデスク上などのコンセントも天板に近い位置にコンセントを設置すると見た目も使い勝手もよくなります。

スイッチの高さは標準から変更しませんでしたが、建具の取っ手の高さに揃えると見た目がスッキリすると言われることもあります。スイッチの高さも検討してみてください。

コンセントの場所の決め方

使用する可能性のある機器と使う場所を書き出しておくと、「欲しい場所にコンセントがない」「数が足りない」という後悔を減らすことができます

レコーダーやゲーム機、空気清浄機、電子レンジや炊飯器といった常設する家電はもちろん、ホットプレートやブレンダーなど使うときだけ出す家電、加湿器、除湿器、サーキュレーターといった季節家電、スマホやモバイルバッテリー、カメラといった持ち運びする機器で利用するコンセントも忘れずに。

付けて良かったコンセント

個人的に付けて良かったコンセントを紹介します。

ベッドの枕元コンセント
寝室のベッドの枕もとには、照明のスイッチとあわせてコンセントも設置しています。スマートフォンやタブレットの充電のために設置しましたが、わが家で一番利用頻度が高いコンセントかもしれません。就寝時にスマートフォンが枕もとで充電しておけるので非常に便利です。

使用頻度の高い付けて良かったと思うところNo.1のベッドのヘッドボードに設置したコンセント。

使用頻度の高い付けて良かったと思うところNo.1のベッドのヘッドボードに設置したコンセント。

ちなみに、100VのUSB端子を埋め込むこともできますが、わが家は採用していません。USBの規格はUSB TypeAからUSB Type Cに主流が変わり、充電方式もUSB PowerDeliveryという規格が登場したように、将来より新しい規格が登場する可能性もあります。

見た目はスッキリするので採用してもいいとは思いますが、長期的な視点では通常の100Vコンセントが汎用性では勝ります。

スタンドライト用のコンセント
玄関には間取り計画時からスタンドライトを設置しようと思っていたために、コンセントを設置していました。欲しい場所にコンセントを計画できるのは注文住宅ならでは。冬にはクリスマスツリーの電飾にも使えます。

はじめからここにライトを置くことを決めていたため、コンセントを設置。

はじめからここにライトを置くことを決めていたため、コンセントを設置。

スマートリモコン用のコンセント
複数の赤外線リモコン対応の家電製品などを操作することができるスマートリモコン。わが家はSwitchbotハブミニを使用していますが、寝室やリビングなどにSwitchbotハブミニ用のコンセント設置しています。

赤外線はW-iFiと違って壁や扉で遮られると届きません。使いたい機器から見える場所に設置する必要があるため、設置場所を念入りに検討する必要があります。

リビングの家電をコントロールするためのスマートリモコン用のコンセント。スマートリモコンを利用する部屋ごとに設置が必要です。

リビングの家電をコントロールするためのスマートリモコン用のコンセント。スマートリモコンを利用する部屋ごとに設置が必要です。

Wi-Fiルーター用のコンセント
Wi-Fiルーターを設置する場所にあわせてコンセントを設置して置く必要があります。わが家の場合、2階はファミリークローゼットの枕棚の上、1階は寝室押入れの枕棚の上がWi-Fiルーターの設置場所です。3階には情報分電盤と呼ばれる機器があり、その中にWi-Fiルーターを設置しています。

2階ファミリークローゼット内のWi-Fiルーター。置き場所にあわせてコンセントを。

2階ファミリークローゼット内のWi-Fiルーター。置き場所にあわせてコンセントを。

キッチンコンセント
キッチンによってはキッチン本体にコンセントを設置することができます。キッチンでブレンダーや低温調理器などを使用する際に活用しています。カップボードや周辺コンセントから延長コードを繋ぐ必要がないため、付けて良かったコンセントです。

コンセントは後悔ポイントとしてもよく挙げられる項目です。つけ忘れがないよう、利用する家電機器とセットでよく検討するようにしましょう。